2010年11月14日

塾選び

受験勉強をするにあたって、山奥の田舎でない限り、塾を考えると思います。

塾選びのポイントについて書いてみます。

1.まず、自分の志望校をきちんと絞り込むこと。

 どの学校を選ぶかによって、どの塾がいいかも変わります。

2.その志望校に絞った、あるいはその志望校に合格実績のある、個人指導の塾をえらぶこと。

をお勧めします。

理由は、「そうでないと、その大学に合格するために塾に通う意味がないから」です。

塾にはだいたい大きく分けて2つのタイプがあります。

1.個別指導タイプ:  
  メリット:自分のレベルに合わせてくれる。相談もしやすい。
  デメリット:教材・講師があまりそろっていない。
        中学までなら一人の先生でも対応できるが、大学受験になると、一人では無理。
        
2.大人数・講義タイプ
  メリット:教科別に、その教科が得意な優秀な講師が教えてくれる。分かりやすい。
  デメリット:自分のレベル・志望校にあっていない。個別指導ができない。

これらは、おおざっぱな話ですので、塾によってそれぞれ違います。

なので、まず、「自分はその塾で何を勉強したいのか、身につけたいのか。」を明確にしないといけません。
そして、その塾が、「自分の志望校合格に力になってくれるのか」をきちんと確認しないといけません。

私は高校時代、駿台の「早慶理系コース」に通っていました。大教室で、100人くらいの生徒が受講します。
が、その塾では、塾の作ったテキストを順に説明していくだけ。たまにテストもありましたが、順位と偏差値がでるだけ。
「いつまでに」「何を」「どれだけの点数がとれれば合格できる」といった、全体像の説明はいっさいなし。
テキストの復習だけでもちろん合格なんかしませんが、お勧めの参考書・問題集なども一切説明なし。
慶応希望でしたが、慶応合格にはこれ、早稲田合格にはこれ、「赤本を解きましょう」なんて説明も一切なし。

あまり深く考えていなかった高校時代、塾に通って家で自分のカンで選んだ問題集をただ解いていただけ。

これで合格できたら不思議です。

もちろん、不合格。

実は今自分が勤めている塾も、そんな感じです。この塾は大講義タイプです。
塾で用意しているテキストや問題集がありますが、講師の私でさえ、「どのテキストを」「いつまでに」
「どれだけ点数をとれれば」「どの学校に合格するのか」といったことが把握できていません。。
もちろん、そういった資料が、先生用にも生徒用にもないです。
大講義タイプの塾の講師に求められるのは、「教科内容を教えること」「授業が分かりやすいこと」
「生徒から苦情がこないこと、生徒が辞めないこと」です。
「目標設定方法」とか、「メンタル面の強化方法」とかを教えると、「困ります」と止められます。
「その生徒がどうしたら希望校に合格するのか」という全体を捕らえた指導ができないのです。
私の住む地域では、推薦入学で大学が決まる生徒が6~7割なので、「まず学校の授業の復習を」「学校の成績をまず上げないといけない」という事情もあります。
推薦対応の小論文・面接指導では個別指導になりますが、教科の授業ではありません。

しかし、塾の役割は、「自分の指定するテキストを使い、授業にきちんと出て、復習すれば、合格します」ということを明確にすることだと思います。
が、それができていない塾が多いです。
この傾向は、たぶん、大講義タイプの塾はほとんどそうだと思います。個別指導できませんから。

「塾に通って、学校の成績があがればいいな」であれば、別にどの塾を選んでもかまわないでしょう。

しかし、「この大学に行きたい」「絶対合格したい」と希望がはっきりしているのであれば、あるいははっきりした時点で、「この大学」の合格実績のある、その大学向けのコースのある、個別指導の塾を選ぶことをお勧めします。
(志望校の決定は、国公立・有名私立校の場合は高校2年の1学期までに、地方の私立大学であれば高校2年末までにしないと、受験勉強が間に合わないでしょう。これは一般の試験の場合です。指定校推薦の場合、高校1年から準備が必要です。)

あるいは、自分で勉強することです。
今は、有名校であれば、合格体験記が山ほど出ています。その本を読んで、参考書・問題集を自分に合った物を選んでスケジュールを組んで、模試も受けて、こつこつ勉強すれば、その方が合格する確率は高くなると思います。

塾に通って、安心して、家での勉強をしない人が結構います。
塾が志望校に合っていない場合、そんな勉強方法であれば、合格できません。
あるいは、私みたいに、的はずれな勉強をして、合格するかなあ、なんて漠然とした不安を抱える人も多いでしょう。
それなら、自分で調べて、家で自学自習したほうがよっぽど力がつきます。

「家ではどうしても勉強できない。」という方は、やはり、自分の志望校に合った塾に通う方がいいでしょう。

自分の性格と、時間と、費用など、いろいろな面から検討して、塾選び、もしくは自宅学習を選んでください。









Posted by 天才メーカー at 14:03│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。