2010年11月14日

有名校がいいのか悪いのか

塾で受験指導をしていて迷うことがあります。

東京にいたときは、「一流校がいい!」となんの迷いもなく思いこんでいました。
今でこそ「一流校→一流企業→幸せ とはいえない」と言われていますが。
沖縄に来て、塾に勤めていますが、土地柄のせいか、「ぜひ一流校に入りたい!」という生徒は皆無。
ま、そんな生徒であれば、高校から、那覇市の有名校合格者を多数排出する学校に入学しているでしょうけれども。

しかし、そのためか「自分が何をしたいのか」「自分に合った仕事は何か」を真剣に考える生徒がほとんどです。
「人のために働きたい」「社会の役にたちたい」と医療系を志望する生徒も非常に多いです。
私が高校生で一流校に、と考えていた頃、そんなこと、あまり考えていませんでした。
たぶん、「とにかく有名大学に行きたい」「一流校に行きたい」という場合、自分の将来をそこまで考えている人は少ないのではないでしょうか。「慶応であれば入りやすい学部はどこか」「早稲田の商学部が日本で一番偏差値が高いからそこ」とか。

最近推薦で決まった生徒に、「なぜその学校か」と聞いたところが、「学生生活が、めっちゃ楽しいんですって!」とのこと。
ああ、学生生活なんて、私、想像したこともなかったです。そのせいかしら、引きこもりになってしまいましたよ、。、

私が志望校に不合格になった理由は、
1.どの参考書・問題集で勉強してどれだけ過去問で点がとれればいいか知らなかったこと(高校入試も)
2.志望校にどうしても合格したい、という強い動機がなかったこと(一流校だから、という理由で選んだだけだった)
3.2と合わせて、学校生活がどうなるか、楽しい想像を一切していなかったこと
4.勉強もだらだらしていたこと
5.自分が合格するとは思えなかったこと(上記全部合わせた理由で)

どうしても一流企業でやりたいことがある、とか、とにかくいいお給料をもらって安定した生活がしたい、という方は、ぜひとも一流大学、あるいは東京の私大をめざすことをお勧めします。
新潟大学出身ですが、同期の友人は、有名企業を受けたらほとんど馬鹿にされて不合格です。理系は喜んで採用されていたようですが、文系の場合、地方国立大学は、東京の偏差値の低い私大にも負けます。
東京電力で働いていましたが、地方国立大学は、原発のある新潟と福島ぐらいで、東京の名の知れた大学が多く入社していました。どんな一流企業であれ、社員全員東大京大早慶で埋めるわけにはいきません。かならずバラエティーに採用します。

と、ずいぶん話題がそれましたが、、、

社会に出て、人の役に立ちたい、社会に貢献したい、自分の好きなこと、得意なことを仕事にしたい、と第一に思い、毎日の生活を丁寧に大事に幸せに暮らしたい、と思うのであれば、無理に勉強勉強と必死にならずに、やるべきことはやって、高校時代を楽しみ、大学生活を楽しみ、社会人生活も楽しむ、そんな自分だけの道を探すのがいいと思います。

医療系は就職率100%ということもあって人気ですが、実際看護婦さんや理学療法師さんなどにお会いすると、「厳しい仕事で大変です」と言いつつも、自信に満ちあふれて、きちんとした生活をしています。

「自分はどんな大学生活を送りたいのか」「どんな社会人になりたいのか」「自分は何が好きで得意か」きちんと考えて、楽しい想像もして、自分の人生・生活を大切にすると、よい方向が見えてくると思います。

あなたがよい人生を送りますように。



Posted by 天才メーカー at 14:48│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。